mysqlサーバが突然死して、
クライアント側から見ると生きている状態、つまりハーフCLOSE状態となるのだが、
このとき、他のmysqlサーバに接続している状態で、上記が発生すると、
生きている側のmysqlサーバへの接続がCLOSEされない待ち状態となることがある。
HTTPアクセスからだと、以下のような場合が該当する。
- mysqlサーバAにconnect
- mysqlサーバBにconnect
- mysqlサーバAにbegin
- mysqlサーバBにbegin
- mysqlサーバAにselect for update
- mysqlサーバBにselect
- mysqlサーバBが突然死
- HTTP要求がタイムアウト
このとき、6の応答を待ったまま、処理が続行され、
5のロックが解除されない状態となる。
5のロックを解除するには、
- mysqlサーバAからプロセスをkillする
- HTTPサーバを再起動する
- 実行タイムアウトまで待つ
という方法のいずれかになる。
JDBCではsocketTimeoutといういわゆる実行タイムアウトがあるのだが、
phpのPDOでは、デフォルトで実行タイムアウトの概念はない。
set session 〜 で対応するくらいになるだろう。
しかし、set session 〜 で出来ることは、mysqlサーバのクエリー実行時間の制御であり、
クライアント側のタイムアウト制御はできない。
そこで、あのmysqlndを使っているのであれば、
mysqlnd.net_read_timeout
というパラメータを設定することで、実行タイムアウト例外を検知できるようになる。
apacheであれば、virtualhostに、php-fpmであれば、www.confに設定できる。
このように実行タイムアウト、いわゆるexecution timeoutをちゃんと処理していないことで、
痛い目を見る可能性があるので、このあたりはチェックしておくといざというときに大きな障害を回避できる。
以上