私が作成しているPurpleSofaの0.0.9で、IPv6対応をしました。

https://www.nuget.org/packages/PurpleSofa/

v6のサーバというのは、初めて作ったのですが、

フォーマットや省略ルールなど、以下のIBMのサイトがよくまとめられていたので、記載します。

https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.1?topic=6-ipv6-concepts

C#の実装におけるポイントですが、

  • v4の「0.0.0.0」(anywhere)は、v6では「::」に相当
  • ソケットオプションで、v6でlistenする場合は、v6onlyをfalseにしておくとv4のソケットをv6として扱ってくれる

ぐらいでした。

(v6でlistenしても、v4を扱う設定)

_socket.SetSocketOption(SocketOptionLevel.IPv6, SocketOptionName.IPv6Only, false);

クラウドなんかでは、フロントとなるCDNとかロードバランサが、v6→v4変換とかもしれくれるので、

あんまりv6を直接扱う需要性は低いような気はしますが、

海外では、v6アドレスしか提供しないプロバイダなんかもあるようで、

ある程度v6の対応というか準備もしておいたほうがいいのかなと思うこの頃です。

以上

投稿日時:2023年01月12日 22:59   カテゴリー:c#  

mysqlやmariadbからData Ware House(以下、DWH)へレプリケーションしたいな、って最近思います。

実際のところ、DWHがupdate/deleteといった行操作に弱いので、

なかなかDWHが使えない状況が続いていますが、

最近ではTiDBのTiFlushや、OCIのheatwaveといったもの(行操作も強そうなもの)が出てきているので、

OLTPのmysql/mariadbから、シームレスにレプリケーションいけそうじゃないか?

という感触を持っています。

とはいえ、update/delete問題が解決しても、実際はOLTPのデータベースと、

DWHをつなぐときは、マルチソースレプリケーションである必要があったり、

そもそも各種DDLを解決したりと、なかなか簡単には事が運ばない印象です。

そんなこんなで、Change Data Capture(以下、CDC)が使えるんじゃないかな?

とずっと思っていたのですが、C#にCDCのライブラリがあったので、紹介しておきます。

https://github.com/rusuly/MySqlCdc

まだ、動作検証はしてないですが、かなり色々できそうな気がしてます。

CDCのソフトウェアは有償・無償と色々ありますが、

実際にSQL(イベント)をアプリケーションで捕まえることができるようになるので、

ある程度mysqlのレプリケーションをしっているエンジニアであれば、

かなり面白いことができそうな気はしてます。

以上

投稿日時:2022年11月29日 17:22   カテゴリー:c#, mariadb, mysql  

2022年8月にMariaDB10.9が、

2022年12月にMariaDB10.10がリリースされました。

10.9も10.10もShort Term Supportということで、

サポートは最初のGAリリースから1年のようです。

10.6が直近のLTS(サポートは2026年6月まで)なのですが、

どうやら、次の10.11がLTSになるようです。

https://mariadb.org/mariadb-10-11-is-lts/

10.9と10.10の変更点については、リリースノートを参照ください。

なかなか内容の把握が難しい。。

(10.9)

https://mariadb.com/kb/en/changes-improvements-in-mariadb-109/

(10.10)

https://mariadb.com/kb/en/changes-improvements-in-mariadb-1010/

一応、自分の作っているmagentadeskも10.10に合わせて対応済みです。

10.10でinet4型が入ったので、まあそのくらいですが。

https://github.com/shigenobu/magentadesk

以上

投稿日時:2022年11月29日 17:06   カテゴリー:mariadb  

mysqlプロトコル対応のwriteスケールアウトのDBについて書いてみる。

最初に言っておく、全部触ったことがない!


(MySQL NDB Cluster)

https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/ja/mysql-cluster.html

ライセンスは、GPLと商用の2種類あるよう。商用はサポートあり。

アーキテクチャは、管理ノード・SQLノード・データノードに分かれるもので、いわゆるshared nothing型。

トランザクション分離レベルは、READ COMMITTEDのみサポート。

(MariaDB Xpand)

https://mariadb.com/ja/products/enterprise/xpand/

ライセンスは商用のみ。

各ノードが管理・SQL・データを兼任し、いわゆるshared nothing型。

トランザクション分離レベルは、REPEATABLE READとREAD COMMIETTEDをサポート(一応SERIALIZEDもOKみたい)。

(TiDB)

https://pingcap.co.jp/tidb-overview/

ライセンスはApache2.0。

アーキテクチャは、管理ノード・SQLノード・データノードに分かれるもので、いわゆるshared nothing型。

v3.0からMySQLに近い「PESSIMISTIC TRANSACTION」をサポートし、v4以降は、READ COMMITTEDのみサポート。

(Vitess)

https://vitess.io/

ライセンスはApache2.0。

kubernatesでの動作が前提(一応、他でも動くみたい)。

データノードは、通常のmysqlなので、InnoDBが利用可能。

多分、トランザクション分離レベルは、READ COMMITTEDをサポート。(よくわからん)


分散DBは、正直使ってみて、

挙動を確かめてみないとわからない。。

よくあるのが、

  • SQLの構文がサポートされていなかった
  • データタイプがサポートされていなかった
  • トランザクションがCOMMIT勝負だった
  • ロックの挙動がmysqlと違う
  • JOINが結構遅い
  • 集約の結果がちょっとずれてる

などがあるのかな〜。

その他には、

  • 障害時の復旧手順(復旧順番間違えるとロスト)
  • バックアップ時の負荷

など、開発だけでなく、運用時のシュミレーションと検証を結構しておく必要があるかなと。

最近は、DaaS(Database as service)も結構あるので、運用は任せてしまうのも一手かもしれないが。

いずれにせよ、「銀の弾丸」はないわけで、

インフラのエンジニアも、アプリケーションのエンジニアも、

よく検証して、できること・できないこと、どうやったらまずいのかなど、

を整理しておく必要があるのかなと。

以上

投稿日時:2022年06月21日 23:23   カテゴリー:mariadb, mysql  

MariaDB10.8.3が2022年5月にGAになりました。

https://mariadb.com/kb/en/mariadb-1083-release-notes/

10.7のときに見落としていたのですが、

10.7も10.8もshort term supportのようで、

サポート期間はリリースから1年のようです。

直近では、10.6がLTSという扱いのようです。

機能概要は以下のとおりです。

https://mariadb.com/kb/en/changes-improvements-in-mariadb-108/

個人的に気になった点だけ挙げておきます。


(LAG free ALTER)

レプリケーションをしていると、ALTER TABLEはまずプライマリ(マスター)で実行され、

完了してはじめて、レプリカ(スレーブ)に伝播するというものでした。

そのため、大きなテーブルでALTERを実行すると、レプリカの遅延が激しくなっていました。

(プライマリでALTER開始〜完了)→レプリケーション→(レプリカでALTER開始〜完了)

って感じが従来の流れですね。

で、今回の機能により、

(プライマリでALTER開始)→レプリケーション→(レプリカでALTER開始)→(プライマリ・レプリカでALTER完了)

って感じになるため、レプリカ遅延、つまりラグがおきにくいですよ、って話かと。

昔MySQLで巨大なテーブルにALTERしたら、マスターで2時間、スレーブで2時間、

合計4時間とかになったことがあったので、

これが合わせて2時間で終わる感じになるので、とても素敵な機能かと思います。

(JSON Histgrams)

histgramの結果を格納しているmysql.column_statsテーブルが変更になりました。

10.4

> desc mysql.column_stats;
+---------------+-----------------------------------------+------+-----+---------+-------+
| Field         | Type                                    | Null | Key | Default | Extra |
+---------------+-----------------------------------------+------+-----+---------+-------+
| db_name       | varchar(64)                             | NO   | PRI | NULL    |       |
| table_name    | varchar(64)                             | NO   | PRI | NULL    |       |
| column_name   | varchar(64)                             | NO   | PRI | NULL    |       |
| min_value     | varbinary(255)                          | YES  |     | NULL    |       |
| max_value     | varbinary(255)                          | YES  |     | NULL    |       |
| nulls_ratio   | decimal(12,4)                           | YES  |     | NULL    |       |
| avg_length    | decimal(12,4)                           | YES  |     | NULL    |       |
| avg_frequency | decimal(12,4)                           | YES  |     | NULL    |       |
| hist_size     | tinyint(3) unsigned                     | YES  |     | NULL    |       |
| hist_type     | enum('SINGLE_PREC_HB','DOUBLE_PREC_HB') | YES  |     | NULL    |       |
| histogram     | varbinary(255)                          | YES  |     | NULL    |       |
+---------------+-----------------------------------------+------+-----+---------+-------+

10.8

> desc mysql.column_stats;
+---------------+---------------------------------------------------+------+-----+---------+-------+
| Field         | Type                                              | Null | Key | Default | Extra |
+---------------+---------------------------------------------------+------+-----+---------+-------+
| db_name       | varchar(64)                                       | NO   | PRI | NULL    |       |
| table_name    | varchar(64)                                       | NO   | PRI | NULL    |       |
| column_name   | varchar(64)                                       | NO   | PRI | NULL    |       |
| min_value     | varbinary(255)                                    | YES  |     | NULL    |       |
| max_value     | varbinary(255)                                    | YES  |     | NULL    |       |
| nulls_ratio   | decimal(12,4)                                     | YES  |     | NULL    |       |
| avg_length    | decimal(12,4)                                     | YES  |     | NULL    |       |
| avg_frequency | decimal(12,4)                                     | YES  |     | NULL    |       |
| hist_size     | tinyint(3) unsigned                               | YES  |     | NULL    |       |
| hist_type     | enum('SINGLE_PREC_HB','DOUBLE_PREC_HB','JSON_HB') | YES  |     | NULL    |       |
| histogram     | longblob                                          | YES  |     | NULL    |       |
+---------------+---------------------------------------------------+------+-----+---------+-------+

hist_typeに「JSON_HB」というものが増えてます。

これにより、「histgram」カラムの値に、JSONとして結果を格納することができるようになります。

で、hist_typeのデフォルトは、「DOUBLE_PREC_HB」のようなので、

「JSON_HB」を使うには以下のようにするようです。

MariaDB [test]> select @@histogram_type;
+------------------+
| @@histogram_type |
+------------------+
| DOUBLE_PREC_HB   |
+------------------+
1 row in set (0.001 sec)

MariaDB [test]> set histogram_type = 'JSON_HB';
Query OK, 0 rows affected (0.001 sec)

MariaDB [test]> select @@histogram_type;
+------------------+
| @@histogram_type |
+------------------+
| JSON_HB          |
+------------------+
1 row in set (0.000 sec)

MariaDB [test]> analyze table user persistent for all;
:
(省略)

そうすると、mysql.column_statsのhistgramカラムにJSONが入るようになります。

長いので一部にしますが、以下のようなJSONが取得入るかと。

MariaDB [test]> select * from mysql.column_stats;
:
{
  "target_histogram_size": 254,
  "collected_at": "2022-06-17 23:23:19",
  "collected_by": "10.8.3-MariaDB-log",
  "histogram_hb": [
    {
      "start": "1",
      "size": 0.00394246,
      "ndv": 689
    },
    {
      "start": "2047",
      "size": 0.00394246,
      "ndv": 689
    },
:
(省略)

なにかに使えるかもしれない。。

(Spider Storage Engine Improvements)

Spider Engineは10.4でプラグイン化しました。

https://mariadb.com/kb/en/spider-installation/

で、今まではSpider用の設定がコメントであったのですが、

これを、以下の3つのシステム変数として定義できるようになったみたいです。

  • REMOTE_SERVER
  • REMOTE_DATABASE
  • REMOTE_TABLE

従来のようにコメントでもできるようです。

これは後日試してみようかと。

(mysqlbinlog GTID support)

「–start-position」と「–stop-position」にGTIDが指定できるようになったようです。

これは嬉しい。

今まで「binlog_gtid_pos」関数使って、ファイルとポジションからGTIDを確認してましたが、

わざわざそんなことをしなくていいとなると、細かいようですが、かなりいいかなと。

ちなみに、MariaDBはGTIDを使ってレプリケーションを組むと、crash safeです。

ファイルとポジションはcrash unsafeです。

MySQLでは、

relay_log_info_repository = table

とすることで、crash safeにしていたかと。(MySQL8で、この辺もInnoDBになったはず)


という感じですかね。

Spiderとmariadb-binlog(mysql-binlog)は、後日検証しようかと思います。

また、私が作っているmagentadeskも、v0.4.5で10.8に対応しました。

https://github.com/shigenobu/magentadesk

以上

投稿日時:2022年06月17日 23:52   カテゴリー:mariadb  

アプリケーションで長々SQLを書かなきゃいけないんだけど、

条件によってはSQLを評価しないときってあるかと思います。

たとえば、検索するときの対象テーブルとして、

  • 記事
  • 動画

の2つがあったとき、条件によっては、記事のみにしたいって場合です。

このとき、アプリケーションのIFで、動画のSQLは流さないようにするってのが普通だと思うんですが、

CTE(WITH)とか使っていると、後続の式(たとえばUNION)で動画の分を抜くとか調整しなくちゃいけなくてめんどくさかったり。。

そんなとき、ちょっと役に立つ技が「LIMIT 0」です。

これは、公式にも書いてあるように、即座に空の結果セットを返すというものです。

https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/ja/limit-optimization.html

explain時のExtraには、「Zero limit」というのが表示されます。

それ以外にも、SQLとして正しいかどうかだけをチェックするときにも使えたりします。

「LIMIT 0」以外にも、自分の小ネタを紹介しておきます。

たとえば、アプリケーションでWHEREを組み立てなきゃいけないとき、

条件がなにもなかったら、WHERE句自体を消すとかもありますよね。

そんなとき、自分は「1 = 1」で初期化しておくみたいなこともやったりします。

そうすると、WHERE句自体は残したままでよくなるので、文字列編集の煩わしさが減ります。

「LIMIT 0」とか「WHERE 1 = 1」とか、はっきいって邪道ですが、

使うと意外にアプリケーションでのSQL構築が楽になったりします。

以上

投稿日時:2022年05月10日 00:07   カテゴリー:mariadb, mysql  

ubuntu22.04LTSがリリースされ、

私が使っているpoposも追従して22.04が発表されたので、

アップデートしてみました。

(popos)

https://pop.system76.com/

しかし、必ず悲劇はあるもので、今の所直面した悲劇を2つご紹介します。

①VPNがつながらない

私が努めている会社では、

  • YAMAHAルータのVPN(IPsec)
  • LINUXサーバのVPN(xl2tpd+IPsec)
  • OpenVPN

の3つを用意しているのですが、22.04へのアップデート直後は、

OpenVPN以外は接続できないという状態となりました。(poposがVPNクライアントです)

IPsecがつながらない原因を調査していくと、どうやら ubuntuのバグにも多数報告が上がっていました。

https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/xl2tpd/+bug/1951832

ずっとたどっていくと、

「xl2tpd – 1.3.16-1ubuntu0.1」というバージョンが急遽リリースされたようで、

これをインストールすることで、

  • LINUXサーバのVPN(xl2tpd+IPsec)

はなんとかつながるようになりました。

しかし、YAMAHAルータの方は、接続はできても、その後以下のようなエラーが発生し、切断されてしまいます。※経路の確立ができていない感じですかね。

xl2tpd[10265]: check_control: Received out of order control packet on tunnel 37328 (got 2, expected 3)
xl2tpd[10265]: handle_control: bad control packet!

これについては、ちょっとわかならい。。認証か暗号化の段階なのか。。

SSHがつながらない

というかつながるHOSTとつながらないHOSTが発生した。

つながらないHOSTをよくみたら、

sign_and_send_pubkey: no mutual signature supported

というエラーが発生していた。

これは、

20.04のときのOpenSSHクライアントが8.2で、

22.04になったらOpenSSHクライアント8.9になっており、

間の8.3リリースで、「ssh-rsa」が禁止されているためであった。

とりあえず、~/.ssh/configに以下の記載を追加して対応。

Host *
    HostKeyAlgorithms +ssh-rsa
    PubkeyAcceptedKeyTypes +ssh-rsa

途中の非LTSを飛ばしたので、なかなか大変。。

というわけで、アップデートは計画的に。

以上

投稿日時:2022年05月09日 23:30   カテゴリー:popos, ubuntu  

1対Nのテーブル2つがある場合、N側のテーブルはデータを縦持ちするはず。

しかしながら、1側のテーブルに合わせて、1行で表示したい場合の小ネタ。

せっかくなので、MariaDB10.7の新機能も添えて紹介。


たとえば、こんなテーブルとデータがあります。

CREATE TABLE `question` (
  `question_id` int(11) NOT NULL COMMENT '問題ID',
  `question_text` text NOT NULL COMMENT '本文',
  PRIMARY KEY (`question_id`)
) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8mb4 COMMENT='問題'

> select * from question;
+-------------+--------------------------------------------------------------------------------------------------------------+
| question_id | question_text                                                                                                |
+-------------+--------------------------------------------------------------------------------------------------------------+
|           1 | しゃっくりはある調味料をなめると止まります。ある調味料とはなんでしょう?                                                 |
+-------------+--------------------------------------------------------------------------------------------------------------+
CREATE TABLE `question_select` (
  `question_id` int(11) NOT NULL COMMENT '問題ID',
  `select_id` int(11) NOT NULL COMMENT '選択肢ID',
  `select_text` text NOT NULL COMMENT '選択肢内容',
  PRIMARY KEY (`question_id`,`select_id`)
) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8mb4 COMMENT='選択肢'

> select * from question_select;
+-------------+-----------+-------------+
| question_id | select_id | select_text |
+-------------+-----------+-------------+
|           1 |         1 | お酢        |
|           1 |         2 | 砂糖        |
|           1 |         3 | 醤油        |
|           1 |         4 | 塩          |
+-------------+-----------+-------------+

これを1行で表示したい場合、以下のようにやる。

> with 
 t as (
   select
     t1.question_id,
     t1.question_text,
     sformat('[{}]', group_concat(distinct json_object('select_id', t2.select_id, 'select_text', t2.select_text) order by t2.select_id)) as select_list
   from
     question as t1
     join
     question_select as t2
     on t1.question_id = t2.question_id
   group by
     t1.question_id, t1.question_text
 )
 select
   question_id,
   question_text,
   json_value(select_list, '$[0].select_id') as select_id_1,
   json_value(select_list, '$[0].select_text') as select_text_1,
   json_value(select_list, '$[1].select_id') as select_id_2,
   json_value(select_list, '$[1].select_text') as select_text_2,
   json_value(select_list, '$[2].select_id') as select_id_3,
   json_value(select_list, '$[2].select_text') as select_text_3,
   json_value(select_list, '$[3].select_id') as select_id_4,
   json_value(select_list, '$[3].select_text') as select_text_4
 from
   t
 ;
+-------------+--------------------------------------------------------------------------------------------------------------+-------------+---------------+-------------+---------------+-------------+---------------+-------------+---------------+
| question_id | question_text                                                                                                | select_id_1 | select_text_1 | select_id_2 | select_text_2 | select_id_3 | select_text_3 | select_id_4 | select_text_4 |
+-------------+--------------------------------------------------------------------------------------------------------------+-------------+---------------+-------------+---------------+-------------+---------------+-------------+---------------+
|           1 | しゃっくりはある調味料をなめると止まります。ある調味料とはなんでしょう?                                                 | 1           | お酢          | 2           | 砂糖          | 3           | 醤油          | 4           | 塩            |
+-------------+--------------------------------------------------------------------------------------------------------------+-------------+---------------+-------------+---------------+-------------+---------------+-------------+---------------+

ポイントはgroup_concatで横持ちに変換する際に、JSON配列にしてしまうこと。

集計するときに結構使える技。

今回はMariaDBの10.7新機能であるsformat関数を使ってみましたが、concat関数でも代用可能です。

MySQLの場合は、「->>」とかで、JSONから値を取り出す感じですかね。

以上

投稿日時:2022年02月22日 18:33   カテゴリー:mariadb, mysql  

MariaDB10.7が2022年2月にGAとなりました。10.6から8ヶ月スパンでのリリースです。

https://mariadb.com/kb/en/changes-improvements-in-mariadb-107/

10.7.2はmysql_upgradeに不具合があり、すぐにリリースが取り消され、

10.7.3が初回GAとなったようです。

公式に書いてありますが、個人的に気になった点をまとめておきます。

  • UUID型(UUID DATA TYPE)の追加および、UUID系関数追加
  • JSON関数追加
  • order by時のオプションとして、「natural_sort_key」が追加
  • optimizer switchに「reorder」追加(デフォルトOFFのようです)
  • エンジン非依存の圧縮機能をプラグインとして追加(デフォルトのzlib以外はmysql_upgradeのときは注意が必要)
  • sformat関数追加(pythonのformat関数みたい)
  • mariadb-dumpの際、–as-ofオプションで、特定の瞬間のsystem versionedテーブルの状態を取得できる(全履歴じゃないので要注意)

あとは公式に書いてあるとおりです。

個人的には、sformat関数は嬉しいかなと。

結構、concat関数をつなげてることが多く、どうも見づらいなーと思っていたので。

あと、自分が作っているmagentadeskも、

UUID型と10.5で追加されたINET6型の対応も含めて、

10.7対応版としてv0.4.4をリリースしました。

https://github.com/shigenobu/magentadesk

10.8もすでにRCが動いているようで、10.8が早く来そうです。

10.8の対応内容は結構すごい感じを受けます。期待ですね。

以上

投稿日時:2022年02月22日 18:01   カテゴリー:mariadb  

ArmadaSuitさんが、fluentd / fluent-bit にfowardするC#クライアントを作成してくれました。

(Pigeon)

https://www.nuget.org/packages/Pigeon/

シンプルなライブラリではありますが、fluentdの4modeをサポートしています。

そのため、受け手側に合わせて柔軟な変更が対応が可能というものです。

基本的には、MessageModeで十分ですが、FluentNettingのようなリモートのサーバと直通信する場合は、

CompressedPackedForward Modeを使うことで、サイズを圧縮できるなどのメリットがあるかと思います。

ぜひ、FluentNettingと合わせておつかいください。

(FluentNetting)

https://www.nuget.org/packages/FluentNetting/

以上

投稿日時:2022年01月27日 19:12   カテゴリー:c#, fluentd